1、年賀状
まぁ、どうせ暇だろうし
年賀状の準備でもしてやって、刺激でも与えようと目論む孫。
親戚のおばちゃんがいる時に
「年賀状さぁ…」と言ったら
期待通り「もう書かなくてもいいよ、こんなだし」と言い出すばあちゃん。
そこでおばちゃんが首をつっこんできた。
「ダメよ、お母さん! 年賀状に“足骨折しました、
お見舞金受付中!"って書かなきゃ!」
そう言う事言うだろうなぁと
もれなくおばさんの回答も予測できた私←
はいはい、と流しつつ
日を改めてもう一度ばあちゃんと二人きりの時に確認をした。
「年賀状さぁ、うさぎでも入れとく?」
「あぁ、そうだねぇ…去年はお花だったもんね」
「違うし! 年女だから寅入れたじゃんっ、可愛い奴!」
「そうだっけ? じゃあタスクに任せるよ」
「今年うさぎだから、可愛いの多いよ。
あとは…あけましておめでとうとか入れるんでしょ?」
「そうだねぇ、あとは平成23年って入れて…」
「うんうん(ここ数年、ばあちゃんの注文も増えたよなぁ…←)」
「(名前をなぜか暈して表現しようとした祖母)
柊 いくら…って」
「金っ!!?(爆笑)」
「!? やだねぇ、おばあちゃん今「なんとか」って言おうとしたのよ?」
「いやいやいや、そもそも例年通り
ばあちゃん専用の年賀状だから、名前暈す必要なんてないし!しかも「いくら」じゃ、おばちゃんの言う通り、お見舞金受付中だよ!?」
「ホントだ…!(笑)」
「金への欲望が垣間見えた…!(笑)」
二人で爆笑した。 後で、親にも言いふらした←
2、お返事
夜のお見舞いに行ったら、ちょうど看護師さんが
点滴の後処理をしてくれてたらしい。
「あぁ、点滴?」
「うん、今日は血が逆流しちゃって痛いのよ」
「あーそうなんだー(※私の短所:ここで「大丈夫?」とか言えない←)」
そんな雑談をしてたら、
看護師さんが顔を出して、仕上げをしてくれた。
「じゃあ、柊さん点滴してた腕を楽にしててくださいねー」と
看護師さんの決まりきった言葉を掛けてくれたら
祖母は元気良く「はいっ」とお返事。
その直後、私の顔を真っ直ぐに見つめて一言。
「今、なんだって?」 聞 き 取 れ ね ぇ な ら 「 は い 」 っ て 言 う な … ! ! (爆笑)
「はあっ!? 今、はいって言ったじゃん!!」
「いや、聞こえなかったんだけど…「まぁいいか」って」
「よくねぇよ! そういう時はちゃんと「え?」とか言って聞き返すの!!;
腕楽にしてくださいって言ってたでしょ! 力入れないで!」
「あぁ、そうなんだ。 何かと思った…」
「何かじゃねぇよ、聞き返すんだよ…そういう時は!!」
看護婦さんにもれなく笑われました。 すいません、そういう人なんです…。
3、お薬
これは今日の話。
お見舞いに行ったらおばさんと父と一緒になって
祖母の熱が下がらないねーって話になった。
でも祖母が点滴はなくなったよとのこと。
「でもお薬が変わったかな」と祖母は年齢の割には
かなり記憶力も良く、薬の形とかも覚えててビックリする。
「きっと熱があるからあれだね」と
祖母が間髪なく答えた。
「抗がん剤。」(※祖母の今回の入院は足の骨折である)
(※もちろん癌なんぞ、かかった試しもない)
「「「……(え、抗が…ん?)」」」
見舞い客三人が沈黙。
最初に気付いたのはおばさんだった。
「お母さん…、抗生物質?」
「あぁ、それだ!」
抗がん剤≠抗生物質。 分 か る け ど 、 そ れ は 焦 る わ !
父が「焦ったよ、俺確認しなきゃいけないかと…!」と言いながら
おばさんは「思ってることと言う事がずれるんだよね」と笑い
私は「今日もネタを拾った」と言い
祖母は「ああ、またタスクに面白おかしく言われる…」と笑って
皆で爆笑しました。
こんな笑ってる日々が続けばいいんだよなー笑。